仮面ライダーブレイド

幼い頃、目の前で両親を火事で亡くし、二人を救えなかった事を後悔しながら生き、全ての人を守りたいと思ってきた主人公・剣崎。
滅亡のカード・ジョーカーでありながら、自分が原因で父親を死なせてしまった親子と暮らして「人間になりたい」と望んだ相川始。
ジョーカー・始が残り、全てのアンテッドが封印されたため、全ての生物の滅亡が始まった。
その滅亡を食い止めるためには、剣崎は親友となったジョーカー・始を封印するしかないのか。
 
剣崎の選択は、自らがアンデットになる事で、始と自分が2体のアンデットとなり、バトルの終焉を無くす事だった。
闘い続け、進化しつづけると、闘いの本能が理性を上回り、装着しているライダーシステムのアンテッドと融合し、アンデットとなってしまう。
一度は精神的に克服した剣崎であったが、闘いの中に身を置き、自ら進んでアンデットとなったのであった。
 
アンデットとなる事は、永遠に死ねない苦しみの中に身を置く事。
アンデットの闘いの本能を、永遠に抑える戦いをする事。
自分が万能の力を得るという欲望を抑える戦いをする事。
 
剣崎は、永遠の苦しみを背負い、ジョーカーを含めて全ての物を守る覚悟をしてアンデットになった。
これからは孤独と本能との戦いが永遠に続いていく。
 
愛する親子と共に暮らせるようになった始。
いずれ、その親子も年老い別れが訪れる。
 
彼らは人類が自ら滅亡しても生き残って、何百年、何千年か後に出会うのか。
 
ラストシーンまで見て、ジーンと来た。
また、見ることの無いその後の展開も想像して、胸が締め付けられる思いだった。
今回の仮面ライダーシリーズは、最後にメインキャラクターが誰も死ななかったのは良かった。
ファイズは半分以上のキャラが死んだし、主人公もいずれ近いうちに死ぬ運命のまま終わってしまったからね。
最終回が良いと感じると、その作品の全て良く感じてしまうなぁ。
 
今度は2月前半に、デカレンジャーの最終回。
感動できるかどうか、期待です。