今日は責任について

朝、曇り。
昨日、電撃的に鳩山首相が辞任することを発表し、メディアはその話題で一色になった。
今朝、そらが新聞の記事を物色していた。
気になる記事を学校へ持っていって発表するそうなのだ。
当然「首相辞任!」の記事が欲しかったのだが、既に朝刊の1面には辞任自体の記事はほとんど無く、後継候補についての記事がトップだった。
情報の移り変わりが激しすぎる世の中だねぇ...。


そらは、何故か政治や国際情勢に詳しく、森政権から鳩山政権までの歴代の首相の名前や、クリントンからオバマまでの大統領、よくニュースに出てくる主要各国の首脳の名前をスラッと言える。
多分、朝や夕飯の時に、テレビのチャンネルをニュースにしているから、自然と覚えたのだろう。
まぁ、首相の名前が記憶できる年になったのは小泉首相からで、森首相については私が教えてあげたのだが...。
で、そらの見立てでは、次の総理は菅直人代議士らしい。
面白いので、「本当は誰がいいと思う?」と聞いてみる・
「岡田!仕事しそうだから」
うーむ、やっぱり政治通だ...。


それにしても、国のトップがコロコロ変わるのは困ったものだ。
そらが言える範囲の歴代首相というのは、大体そらが生きてきた年数くらいなのだが、1998年の小渕首相以来、実に11年間で7人も変わっている...。
アメリカの大統領は11年間で3人だというのに...。


日本は、昔から自らの命を絶つ「ハラキリ」で責任を取る慣習だから、すぐに辞任ということになるのだろうか。
辞任したり、離党したりすれば「みそぎ」が出来たとする永田町の論理も理解できないが、責任を感じるなら辞任・辞職を求める大手メディアや、それにまんまと乗ってしまう世論もおかしい。
「ミスを犯した」、「考え方が間違っていた」、というならば、今度はそれを教訓にして、いかにそれを償い、同じ過ちを繰り返さないで、より良い方向へ進むために最善の策を講じていくかということじゃないのかなぁ...。
犯罪に対する疑惑にしても、有罪が確定していなかったら、公的には「推定無罪」というのが鉄則だと思うのだが...。
その一方、「説明責任だ!責任を取って辞任しろ!」といいながら、巨大メディアは自らの事についての説明責任をとろうとしない。
それを言うなら、まずは「官房機密費」という使い道が公開されない税金が、政治評論家や大手メディアへ流れていたと言う事を、自ら取材して詳細に報道することが必要だろうけどね。


どちらにしろ、「気に入らないのなら辞めます」という姿勢は良いことではないと思う。
一度引き受けた責任であるならば、同じ過ちを繰り返さないで、その集団が目的・目標とするところへ進むように尽力すべきだと思う。