我等コウモリ探検隊

朝、曇り。
今日も坊主達は兄貴と一緒に朝から川に出かけていったらしく、私が起きたときにはもういなかった。元気だなぁ...そして川に興味を持って良かったなぁ。
坊主たちが帰ってきてから朝食を食べ、いよいよメインイベントのコウモリ探検に出かける。

山裾にジムニーを止め、沢をたどって道なき道を歩く。まさに探検。
子供たちは最初嬉々として歩き、兄貴から草や木の実、虫達の説明を興味深そうに聞いていたが、徐々に疲れてきて声がなくなってきた。

山は生き物、毎年風景は変わる。コウモリの洞窟はなかなか見つからない。坊主たちの顔にも疲れが見えてきた。半分諦めかけて下り始めると、突然兄貴の満面の笑顔。コウモリの洞窟が見つかったのだ。喜ぶ子供たち...と、内心特に喜んでいる大人たち。
しかし、真っ暗な口を開けている洞窟に、子供たちの顔が緊張で強張る。ついでに平静を装っている私の顔もちょっと引きつっている。洞窟は漆黒の闇に包まれ、下はコウモリたちの糞尿が混じっている水で臭い。ライトで照らすとコウモリが驚いて飛んできて、頭に当たり思わず声を出してしまう。なかなか出来ない貴重な体験だ。

洞窟から出てきてから、記念撮影のために子供たちだけ洞窟の入口に入らせようとすると、二人とも躊躇して入れないでいた。しょうがないので私が先頭で入ってあげる。とはいえ、撮影時に正面を向くと、後ろは真っ暗で本心はちょっとビビリがちだったのであった。
目的を達成し、満足して山から降りる。露出していた腕と膝付近は虫刺されでぼこぼこ。今度山を探検する時は、兄貴のように長袖長パンツにしないといけないなぁ...来年に向けての教訓だ。
無事にメインの探検を終え、商店で弁当と飲み物を仕入れて次の探検場所へ。これまた山奥にある真昼岳のふもとの川でお食事。釣り橋もあってとても綺麗なところで、商店で買った食事もうまい。


食べ終わってから、そこでハコネサンショウウオを捕まえて遊ぶ。サンショウウオを捕まえるのは山で遊んでいた私も初めての事だったので、子供たち以上にはまってしまう。これは楽しい。これまた貴重な体験だ。当然捕まえたサンショウウオは最後にやさしくリリース。
まだまだ自然体験は続く。もう夕方4時なのだが、去年そらが泳いだ川で泳ごうとする坊主たち。目的地に着いたが、時間も時間だし気温も低くなってきたのでちょっと躊躇していると、見事に豪雨が降り出してきた。絶妙のタイミング。山のカラス天狗はちゃんと考えてくれているらしい。
まだ家に帰りたくなくて不満顔の坊主たちを、朝の川につれて行って自由時間を与える。その時には雨は止み、坊主達はまたカジカ取りに興じる。やっぱりカラス天狗はちゃんと見てくれているなぁ。
夜、今までの写真をテレビで鑑賞。坊主たちの素晴らしい表情が取れていて大満足だ。
夕食を食べてから兄貴は帰っていった。見送りをして空を眺めると満点の星。プラネタリウムよりもすごい。いーちゃんが宿直でいないのが残念だ。いろいろと教えてくれたろうになぁ。
その後、仙台から姉貴達がくる。ジュンとリョウコが来たのでみぃたんはおおはしゃぎ。リュウも久しぶりに母親に会えて甘えている。
はしゃいでいる子供たちを横目に、無線ネットワーク計画の作業を黙々と行なう。眠いけど、明後日まで仕上ないといけないからなぁ...。
そういえば、会社のメールを全然見れていない....大丈夫だろうか....。