雷鳴

朝、空は明るく曇っている。
先輩が迎えに来ると、突然辺りが暗くなった。外に出てみると、どす黒い雲が空を覆い始めていた。まるで映画の巨大な悪魔の登場シーンのようだ。
まもなく土砂降りの雨が降り出し、空には稲妻が走り、雷鳴が轟き、車に水の塊を叩きつけ始めた。
由仁・夕張・日高は平穏だったが、日照峠にさしかかると、また雷鳴が轟き、霰が車を痛めつけ、仕事の打合せでも雷鳴が轟く。
家に帰るときには、平穏に戻り、満月真直の真ん丸い月が、のんびりと辺りを照らしていた。
やっと平和になった。